レ ティ ニャン さん

私のふるさと

皆さん、こんにちは!!
ニャンです!!

観光で世界の多くの国、またはベトナムの違う町に行ったことがあれば、特別なことは何もないけど、忘れられない強烈な印象に残っている所があります。ハノイで生まれて育ったことが私の誇りです。

ベトナム北部のハノイには、一応ぼんやりした四季がある。 ハノイは四季があるといっても、冬も春も、日本よりはずっと暖かい。なので、日本では夏の花でも、ハノイでは夏だけでなく長い期間、咲き続ける。春、夏、秋、冬・・・。

季節に応じて、ハノイで様々な花を見ることができます。それぞれの花は、各季節をイメージするシンボルとして大切にされています。例えば、日本の春といえば桜ですね。

儚くも美しく咲き誇るハノイの四季の花をご紹介させて頂きます。

 

旧暦の正月(1月下旬から2月初旬)からベトナムでは春になり、テト(旧正月)に飾るHoa Đào(桃の花)。この季節になるとHoa Đàoをたくさん積んだ自転車が走りまわるのですが、たくさん積みすぎて、桃の木が走ってるようにも見える姿がおかしくて、ベトナム的師走を感じます。

Hoa bưởi(ホアブオイ/ざぼんの花)は2月下旬頃〜3月に、ほんの短い間だけ街に出回る花です。そこにあるだけで心が癒される、甘くてやさしい香りがします。

この花の季節はもう終わってしまいましたが、この香りをお茶で楽しめるのです。Hoa bưởiの生花で精製したお茶は甘い香りが夢見心地な気分にさせてくれます。

 

そんな季節の花の中でも、日本の桜のようなポジションのが、ホウオウボク( Hoa Phượng)。ホウオウボクが咲き始める5月はベトナムの卒業シーズン 。この花を見ると、友との別れ、そして新しい出発の思い出が蘇る人が多いようです。

ネットを覗いてみると、女学生を象徴する白いアオザイ姿でホウオウボクの木の下で撮影した記念写真があふれています。燃えるような白と清純な白の対比が美しいです。花の寿命は桜より長く、2週間ほど見ごろが続きます。

 

ハノイの秋と言えば、“ホアスゥア”という花を言わないといけないです。日本にないそうで、日本語で何というか分からないので、分かるからがいらっしゃいたら教えてください。

“ホアスゥア”の満開は9月上旬から10月までです。ホアスゥアの特徴は香です。香りが強くて道や路地に溢れます。人々によって好き嫌いになります。気持ちを安らぎるひともいるが頭が痛くなる人もいます。

そして、この時期の欠かせない食べものが、熟す前のまだ緑色のもち米のコム(Cốm)や、これで作ったおもちなどです。

コムはそのまま食べたりするほか、バナナにコムをまぶして食べるのも盛んです。また、いろんな料理の材料としても使います。例えば、豚ひき肉とコムを混ぜたタネを丸く平らな形にして油で揚げ、お粥やご飯のおかずにするととてもおいしいです。

この時期、あちこちの道端で、背負いかごの中にお餅やコムを入れて売っているおばあさんたちをたくさん見かけます。先祖伝来の手法でコムを作り、売っているお店もあります。お土産にぴったりですよ。

秋のハノイを訪れたなら、ぜひ、紅葉とコムを楽しんでくださいね。

 

10月上旬から1ヶ月ほどCúc họa mi(ひな菊)と呼ばれる白くて小さい花がよく見かけられます。ひな菊を籠にいっぱい積んで、街中を走り回ります。何となくそのイメージを見て心を癒されたなと思います。美しい風景と写真を撮るのが大好きなベトナム人は季節ごとにアオザイを着て、撮影会に出かけます。今の時期なら、このCúc Họa Miの花畑。まっしろな花が広がる中に色とりどりのアオザイを着飾って、思い思いのポーズで撮影をします。

これがベトナムの首都ハノイです!
個人的な感想ですが、観光向きというよりは、暮らすのに向いた街だと思います。

ハノイに興味のなかった方、これからハノイに住む予定の方にとって、イメージが少しでもふくらんだら幸いです。私、今はハノイを離れて暮らしているけれど、いつもハノイへ帰れる日を待ち侘びています。