タパ ディーパ さん

私のふるさと

私のふるさとは、ネパールのカンチャンプール県にあるベラウリという町です。そこは自然がとても豊かで、静かで、心が落ち着く場所です。周りには緑の田んぼが広がり、澄んだ川が流れています。山はありませんが、空が広くて風通しもよく、開放的な雰囲気があります。朝や夕方には涼しい風が吹き、鳥のさえずりが心を癒してくれます。

子どものころ、私は家族と一緒に暮らしていて、毎日が楽しくにぎやかでした。朝は早く起きて畑の手伝いをしたり、ヤギや鶏の世話をしたりしていました。その後、学校に行きました。

ネパールの学校は、日本の学校と比べると建物は古く、制服がないところもありますが、先生や友だちはとても親切であたたかいです。休み時間には石けりやかけっこ、竹の棒を使った遊びなどをして、みんなで楽しく過ごしていました。

私のふるさとでは、「ダサイン」や「ティパワリ」などの伝統的なお祭りが盛んです。ダサインのときには、家族みんなが集まり、竹で作った大きなブランコに乗ったり、おいしいごちそうを食べたりします。ティハールでは家を花やろうそくで飾り、姉妹が兄弟にティカをつけて長寿を祈るなど、家族の絆を深める行事があります。町全体が明るくなり、笑顔があふれる楽しい時期です。

今は日本で暮らしていますが、ベラウリでの自然や人々との思い出は、私にとってかけがえのない宝物です。いつかまたふるさとに帰り、昔のように家族や友人と笑い合いながら過ごしたいと思っています。