ファム グェン ゴック チャム さん
私のふるさと
みなさん、こんにちは。
今日は、私のふるさとであるダナンという街についてお話ししたいと思います。

私にとってダナン市は、いつも特別な感覚を与えてくれる場所です。穏やかさと現代的な雰囲気が同時に存在し、まるで心の疲れをそっと解き放ち、新しい気持ちで歩き出せるようなところです。
ベトナム中部に位置するこの街には、どこまでも続く美しい海岸線があり、透き通った海とさらさらの白い砂浜は、訪れる人をつい足止めしてしまうほど魅力的です。
朝のダナン市は特に美しく、ミーケー・ビーチに寄せては返す波の音や、やわらかな風が肌をなでる感覚は、まるで心の重さまで洗い流してくれるようです。
海沿いを散歩していると、あたり一面に広がる海の香りと青さが、静かに、しかし確実に私の心を癒してくれます。

また、ダナン市の魅力は自然だけではありません。人々の温かさ、素朴さ、そしてどこか懐かしい優しさが、この街の大きな魅力のひとつです。
整然とした街並みを歩きながら、夜になるとライトアップされたハン川の輝きを眺めたり、ドラゴンブリッジの炎と水のショーに見とれたりすると、この街が「住みやすい街」と呼ばれる理由をあらためて実感します。

さらに、ダナン市の食文化も忘れることはできません。
ミークアン、魚のすり身の麺料理、豚肉のライスペーパー巻きなど、どれも素材の味を生かしつつ、どこか家庭的な温かさが感じられます。料理を通して、この街の優しさに触れているような気持ちになります。

時には、ハン川沿いのカフェに座って、ゆっくりと移り変わる街の表情を眺めることもあります。川面に映る光、橋を行き交う人々、遠くに聞こえる船の音。
そんな日常の一瞬一瞬が、私にとってはとても愛おしく、ダナン市が“第二の家”のように思えてくるのです。

派手さよりも素朴さ、静けさよりも温かさがある――。それが、時間が経っても心に残り続けるダナン市の魅力であり、私がこの街を深く愛してやまない理由です。