グェン ヴァン ニン さん

わたしのふるさと

私は生まれてから、家族と一緒にバクザン県(Bắc Giang)のドンフ(Đông Phú)という村に住んでいます。今は私は家族と離れて、日本で生活していますが、いつも故郷のことを思い出します。バクザンはとても広い地域で、行ったことがないところがたくさんありますが、ドンフは私にとっては18年間暮らしていたので良いところです。これから故郷のドンフのことを紹介します。

私は子供の頃から、ドンフで家族と一緒に生活しました。実家は主に農業や畜産業で金を稼いでいます。毎朝、私と兄は早く起きて、母の手伝いをしました。鳥や豚に餌を食べさせたり、畑で野菜を育てたりしていました。終ってから、 私と兄は学校に向かいました。父は大工をしていますが、兄と私がいなくて、忙しい時は、仕事を休んで、私たちの代わりに母の手伝いをしていました。

昼になるとちょうど私の学校の授業が終わりますので、家に帰って、両親の代わりに料理をしました。小さな頃から母親に料理や洗濯をさせられていましたから、両親がいなくても、簡単に料理が作れます。冷凍庫から豚肉を出して、解けるまで待って、その間に家の前の畑から野菜を取ってきて、庭にいる鳥が生んだ卵を3つ拾って、全部準備してから、料理を作り始めます。食卓に並べて、両親が帰るまで待ちます。忙しくて、遅くなる時も多いので、私と兄は学校の午後の授業もありますから、先に食べて、学校に行きました。

午後の6時ぐらいになって、学校が終わると、家まで徒歩5分ぐらいなので、いつも友達より早く帰れます。帰ったら、朝や昼と同じように仕事をします。毎日朝晩鳥や豚に餌を食べさせなければなりません。そうしないと、夜になったら、鳥と豚が腹をすかせて騒ぐので、近所に迷惑をかけてしまうことになりますから、結構大変でした。餌をやり終わったら、また料理を始めます。晩ご飯は栄養のバランスを考え、昼食と被らないようにします。鶏小屋から一羽をとり出し、包丁で鳥の耳の近くを切って、血を出します。鳥が弱って、息が絶えるまで待ち、羽を抜きやすくするため、お湯につけ入れて、内臓などを取り出して、それから好きな料理を作ります。毎晩6、7時に食事するので、その前にシャワーを浴びたり、ちょっと犬や猫と遊んだりします。父がビールを飲みたがったら、またバイクでコンビ二へ買い物に行きます。料理が出来上がったら、家族4人で楽しい食事を始めます。テレビを見ながら、忙しい一日のことを話して、美味しい料理を食べました。本当に私にとって一日のうちで食事が一番大事です。食事が終わった後、両親がゆっくり休んで、兄が洗い物して、私が部屋を掃除しました。

21時になるといつも通り勉強を復習します。だいたい2、3時間勉強します。両親が寝て、忙しい一日が待っていますから私たちも早く寝ます。これが私の家族の毎日の生活です。貧乏に負けないように毎日頑張っています。