レーティ ハー ウィエン さん

私のふるさと

はじめまして 🌸

私は レーティハーウイェン と申します。

ハノイ出身で、現在は大学の 国際コミュニケーション2年生 です 🎓✨

生まれ育ったハノイには、四季ごとに変わる景色と、その季節にぴったりの やさしい味わいの料理 があります。

この作文では、私が心から大切にしている ハノイの「12の季節の味」 を、みなさんにそっとお届けできたら嬉しいです🍲💛

どうぞゆっくりお楽しみくださいね〜🌿☺️

ハノイの四季を味わう:12ヶ月の小さな幸せ

ハノイ――ベトナムの首都であり、歴史と文化が息づく美しい街。

この街の魅力は、ただ景色や人々だけではありません。

一年を通して変化する「食の季節」こそ、ハノイをもっと好きになる秘密なんです。

春のやさしい味、夏の涼やかな一皿、秋の香ばしい風、冬のあたたかい鍋。

12か月それぞれに、違うおいしさと物語があります。

さあ、ハノイの“12の味”をめぐる旅へ出かけましょう。


🌼1月:冬のぬくもりと旧正月の味

まだ冷たい風が吹く1月。

家々の食卓には、バインチュン(ちまきのようなもち米料理)やバンザイが並びます。

どこか懐かしく、心まで温めてくれる味です。


🌸2月:春の訪れと祭りの香り

春が近づくと、街はお祝いムードに包まれます。

赤く輝くガックおこわや、もちもちのバンチョイ・バンチャイが並び、新しい一年の始まりを彩ります。


3月新米の香り、初物のコム

真っ赤な木綿の花が咲く頃、若いお米「コム」の季節がやってきます。

ほんのり甘く、優しい香りのコムはまさに春のごちそう。

シンプルなのに、忘れられない味です。


🌿4月:軽やかな初夏の味 春から夏へ移り変わる季節。

バインクオン(蒸し春巻き)やフォークオン(フォーの生春巻き)は、軽くてつい何皿でも食べてしまうほど。


🍈5月:青いソウの実と爽やかな酸味

木々の緑が濃くなる頃、ソウの季節がやってきます。

酸味がきいたソウのスープや、甘酸っぱいソウの砂糖漬けは、 暑い日にぴったりの味。ハスのチェーも外せません。


☀️6月:真夏の定番、ブンチャー

ハノイの夏といえば、やっぱりブンチャー!

炭火焼きの肉の香ばしさと、甘酸っぱいタレのハーモニーが最高です。

冷たいチェーを添えれば、夏の幸せが完成。


🍢7月:おやつと屋台の季節

街角にはおやつの香りが漂います。

バイントロン、ブンリウ、ネムチュアザンなど、気軽に食べられる屋台グルメが街をにぎわせます。


🌕8月:秋の気配と中秋の月

日差しが少しやわらぐ8月。

通りにはバインヌオンやバインゼオ(月餅)が並び、中秋節のあたたかい雰囲気が広がります。


🍃9月:香り高い秋、コムの季節

9月、コムが一番おいしい時期。

バインコム(コム餅)やチェーコム(コム入り甘味)は、秋の香りを運んでくれます。


🍂10月:やさしい秋風と旬の味

涼しい風が吹き始める10月。

チャールイ(ハノイの名物料理)やブンタンなど、温かいスープ料理が恋しくなる季節です。


🕯11月:冬の足音とチャーカー

冷たい風が頬をなでる11月。

炭火で焼かれたチャーカー・ラー・ヴォン(ナマズの香草焼き)は、香り高く、心までぽかぽかにしてくれます。


❄️12月:鍋の季節がやってきた

冬本番の12月。 タニシ鍋や蟹鍋、鶏鍋など、熱々のスープに囲まれて過ごす夜は、何よりの贅沢です。

🍲ハノイの一年は、味でできている

ハノイは、季節が変わるたびに新しいおいしさを見せてくれます。12か月、12の味どの月にも、ハノイらしい温かさとやさしさが詰まっています。