タマング サビタ さん
私の東京
留学生として日本に来てから、三年半が経ちました。来日してからの時間を振り返ると、東京での生活は私にとって学びと成長の連続でした。
私は最初の一年半、新宿にある明治ランゲージスクールで日本語を勉強しました。学校は高田馬場駅から徒歩十分ほどの場所にあり、毎日通学する中で日本での生活に少しずつ慣れていきました。当時は姉と一緒に田端に住み、家族の支えを感じながら新しい環境での生活を始めました。
奨学金をもらった時

初めてのアルバイトは、Japan Money Expressのイベントスタッフとして、二日間ほど働いたことです。その後、ファミリーマートでも働き、現在はデイリーヤマザキ バスタ新宿でアルバイトをしています。日本に来る前は、日本での生活はもっと楽だと思っていましたが、実際に生活してみると、想像とは大きく違っていました。日本語の勉強をしながらアルバイトをすることはとても大変で、特に時間の管理が重要でした。
アルバイト中、日本語でうまく会話ができず、十分な対応ができなかったことで、お客様を怒らせてしまったこともあります。その経験から、日本語の勉強の大切さを強く感じました。生活費のために毎日アルバイトをしなければならず、同時に勉強もしなければならない日々は、精神的にも身体的にも大変でした。
さらに、日本は物価が高く、生活そのものが大きな負担になることもありました。ストレスが増え、何もやる気が出なくなり、帰国しようと考えたこともあります。しかし、ここまで頑張ってきた自分を振り返り、もう一度前向きな気持ちで、諦めずに努力しようと決意しました。そして、日本のルールを守ることや文化を学ぶことの大切さを改めて実感しました。
日本語学校に通っていた頃、最初は日本語がとても難しく、アルバイト先でもお客様の言っていることがほとんど理解できませんでした。そのため、自信を持つために、毎日三?四時間、日本語の勉強を続けました。アルバイト先では日本人の友人と積極的に日本語で会話をし、話す練習を重ねました。
Japan money express のイベントで働いた日

また、学校で困ったことがあった時には、理子先生がいつも親身になって助けてくださいました。特に印象に残っている先生は、濱岡先生、道子先生、平賀先生です。
日本語学校在学中には、IHNO(公益財団法人 国際人材交流支援機構)の作文コンテストに応募し、合格することができました。その結果、奨学金もいただきました。また、在学中の欠席は一日もなく、出席率は100%でした。学校行事として、富士山や高尾山、浅草神社にも行き、とても楽しい思い出となっています。
草津に両行へ行った時




日本語学校を卒業する前に専門学校を探し、現在通っている東京外語専門学校を見つけました。出願締切の最終日に願書を提出し、試験と面接を受け、無事に合格することができました。2024年4月から専門学校に入学し、その後、日本語能力試験N3とN2に合格しました。今回、N1にも挑戦しました。
来年はいよいよ卒業を迎えます。専門学校で学んだことを、将来会社員として働く際に必ず活かしたいと考えています。就職活動では、履歴書の書き方や面接対策を先生方から丁寧に教えていただき、その指導と自分自身の努力によって、希望していた会社から内定をいただくことができました。
東京の生活は、外から見ると便利で楽そうに見えるかもしれません。しかし、実際は決して簡単ではありません。この大変さは私一人だけのものではなく、多くの留学生が同じような悩みや苦労を抱えています。朝早く起きて学校へ行き、そのまま夜遅くまで働き、十分な睡眠も取れず、アルバイトや勉強のストレスに追われる日々を送っています。
残念ながら、そのような状況の中で心を壊してしまう留学生もいます。この問題は東京だけでなく、他の地域や世界中で起きている問題です。それでも、日本は他の国と比べて安全な国だと感じています。留学生として、どの国に行っても困難はありますが、だからこそ最後まで頑張ることが大切だと思います。
日本に来てから一度も母国へ帰っていません。家族にとても会いたいです。社会人になる前に、一度母国へ帰り、家族と過ごす時間を持ちたいと心から思っています。
富士山5th place
